診療情報の臨床研究への利用に関するお願い

 新小文字病院脊髄脊椎外科は脊髄脊椎外科領域に特化した最先端の治療を提供するために平成20年に脊髄脊椎外科治療センターに改編されました。私たちは、現在考えられる最高の脊髄脊椎外科治療を患者様に提供できるように日夜努めています。また現在なお診断・治療が確立されたとはいえない脊髄脊椎疾患に対してより正確な診断、適切な治療時期・方法の提示を追求することも重要な使命であると考えています。そのためには患者様の診療に伴って発生する診療情報(画像所見や理学所見、病状やその経過)を用いた臨床研究が不可欠であります。臨床研究には病気の実態を調べる研究、診断法や治療法を確立する研究およびその治療の効果を検証する研究があります。患者様は自分自身の診療情報を研究に用いることを拒否する権利をお持ちです。以下に詳細を説明していきますので、ご理解の上ご協力を宜しくお願い致します。
 医学の進歩は、携わる人々の研究の積み重ねに支えられています。そして、その研究には患者様の診療情報が欠かせません。診療情報を研究に利用する場合に個人が特定されるような情報は完全に排除し、個人の秘密が厳守されることは言うまでもありません。さらに診療情報を研究に利用する場合には原則としてあらかじめ同意を頂きます。その研究内容は倫理委員会で審議され、当院の責任者が研究の実施を承認したうえで、患者様から同意を頂くという手順を踏みます。しかし過去の診療情報を調査する臨床研究(後ろ向き臨床研究、過去起点臨床研究)ではご了解を頂くことが困難であり、この場をお借りしてあらかじめ同意をお願いする次第です。同意されない場合には外来受付でお申し出ください。同意されない意思を表示された場合には、診療情報は絶対に研究には利用致しません。また同意されないことが診療に影響することも絶対にありません。同意されるか否かは完全に患者様の自由です。
 研究成果は論文等により公開し、本ホームページ上でも公表致します。研究によっては知的財産権が生じることも考えられますが、その権利は研究者もしくは当センターに属するものであり、患者様個人には属しません。これは専らどの研究機関でも同様です。また、今回の同意の対象となる臨床研究が患者様の診療に影響を与えることは殆ど考えられず、費用もかかりません。逆に謝礼をお渡しすることもありません。より詳しい情報をご希望の際は担当医に申し出ていただくか、外来受付でお申し出ください。
 より良い脊髄脊椎外科治療のために皆様の温かいご理解とご協力を宜しくお願い致します。

新小文字病院長
新小文字病院脊髄脊椎外科治療センター長